植物染料の3原色(「貴婦人と一角獣」その2)


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化学染料は、このタペスリーの制作時の15世紀には存在しなかった事を会場で思い出した。会場係の女性に聞くと、タペスリーの染色には、アカネ、藍、木犀草が使われている、との事。

そもそも赤や紫などの鮮やかな色は、得がたく、褪めやすい色だと聞く。500年以上前の染色物が、こんなに鮮やかなはずがない、と信じていたのに、何と、オリジナル部分の方が、好く色を残している。西洋アカネの色って、そんなに強いのか?

それから藍は、ウォード(大青)だろう。日本のタデアイや、リュウキュウアイとは違い、アブラナ科植物。けれどもウォードの染色方法は、今では失われたはず。この時代には、健在だったのだなぁ、としみじみ。

モクセイソウについては、よくわからない。黄色系を染められる植物は多いが、やはり褪めやすいと聞いた。その中で、この程度の残り具合なら、堅牢なのだろうか?

いずれにせよ、これで3原色が揃い、豊かな色彩画面を現代に伝えている。天然染料になる物は様々あれど、活用するとなると、たった3種類で事足りるという訳だ。

媒染剤は何だろう?媒染とは、金属イオンによって、色素と繊維を結び付け、堅牢な染色に仕上げる技法である。藍には不要。

アカネも、黄色用植物も、鉄媒染では暗くなるし、繊維の劣化も早くなりそう。本物の鍾乳石のみょうばんなどが使われたのか。あるいは、ヨーロッパ大陸なら硬水だから、普通の井戸水で充分だったかも知れない。

それなら、媒染という考え自体、あったのかどうか・・・。

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