東京に原発を、埼玉に原発を

一昨年の震災後の5月、知人がふと言った言葉。
「福島の人達は勝手だ。原発で補助金もらってたくせに事故が起きたら反対する。」
あまりにも無知で無神経な発言に、呆れて反論する気にもなれなかった。

しかし福島の隣県であり、東海村に原子炉を抱える茨城に住む私の前で、平然とそう言ってのけた、その埼玉県民にとって、原発問題はヒトゴトなのだろう。その周囲には、同様の感覚の人が多かったのだろう。

福島原発にほど近い場所で、代々農業を営んできた家に嫁いだ友人がいる。地震の翌日に自衛隊の車で避難し、以来、所有の梨園は手入れ出来ないままである。幸い会津に受け入れ先が見つかり、米や野菜作りを手伝いながらの農村生活が出来るようになった。

今年の年賀状には、千葉で梨園を借りて、再出発するという報告があった。ご主人の、梨作りを再開したいと言う、強い希望が叶った。

彼女のブログを読むと、いつも多くの人々に囲まれ、暖かく明るい雰囲気が伝わって来る。再出発に導かれて、本当に良かったと思う。

けれど、それと同時に
「大熊にはもう住めない」
という言葉の重さに胸が詰まる。原発よりずっと昔から農業を営んできた一家の、その土地への愛着は、どれ程の物だろう?。嫁入りした彼女だって、10数年間に築いた人間関係がある。

その土地を離れ、バラバラに避難している人々が、元のコミュニティを取り戻す事は、おそらく二度とない。

国が原発推進を続けるのなら、それでも良い。但し大都市圏内に作って欲しい。「東京に原発を」という本によれば、小型原子炉なら、東京都内の公園に設置出来るそうだ。

埼玉の電気なら、埼玉に原子炉を設置すれば良い。そして補助金を受け取り、事故の時には、文句も言わずに避難して欲しい。

そういう前提なら、私は支持するんだけどな。

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