染織家になるには

どうせ働くなら、作る仕事がしたいと思った20代の頃、
染織工房に入った。
けれども、潤沢に物が行き渡っているこの国では、
ただ伝統の枠の中で作っただけの物を
売り続け、作り続ける事は出来ない。

なぜなら、伝統という言葉には中身がないからだ。
中身のない物には魅力がない。

私にとって、その染織工房は
作った物を換金して給料を支払ってくれるシステムだった。
そのシステムに足りない何かを供給するため
よその産地を見に行った。
そこにあったのは、私のいた工房と同じ悩みだった。

その後、学校に行った。
そこにあったのは、レポートと実習の課題ばかりで
私の疑問に対する答えは見つからなかった。

物作りに一番大切なのは、
お金とは別の次元で、自分が何を作りたいのか、ということ。
それを貫いていくこと。
だから給料をもらう手段として考えていた自分には
答えが見えなかったのだ。

それに気付いたのは、染織の世界から離れ、
IT業界で技術者と呼ばれるようになってからのこと。
随分長い年月が掛かってしまった。

それはとても当たり前で単純だけれど、
今でも本当の意味で、理解していないかも知れない。





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